11月
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日本の教育について考えるとき、先生と生徒の関係も気になります。体験授業などで学校を回って驚くのが、子どもが先生に対してフレンドリーなことです。休み時間はまだしも先生に物を尋ねたり、教えを乞う姿勢が出来ていないことに驚くことが有りますが、そのことを先生も良しとして、子どもに慕われているのだと受け入れています。
私たちの伝統芸能の世界ではフレンドリーな師弟関係などありえません。能の役者は一生涯を掛けて山の頂点を目指して登ります。先輩も後輩も、同じ苦労をともに感じあっている仲間です。
その先輩に対して、「稽古をつけてください。よろしくおねがいします」と礼儀を尽くすと前を行く先達が後輩に向き直して稽古をつけてくださる。だからそのときは先輩を100%信頼し、言われた通りに従う。「俺はあの先生が嫌いだから稽古は受けたくない」というような感情的な判断をやめる。さらに、今までためてきた知識の束縛を離れ没頭する。これこそ世阿弥の言う「情識(じょうしき)は無かれ、稽古は強かれ」(漢字に注意!!)ということなります。
先人の経験を通して、自分がまだ経験していないことを教えてもらうんだという覚悟の意識が挨拶に現れています。授業開始の鐘と共に先生に対して「授業を宜しくお願いします!」とあいさつをして、なおかつ終了時に「有難う御座いました!」と挨拶をする事が有っても良いと思います。
師弟関係に思うこと。: 刻々是好刻 (via clione)(twominutewarningから)